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HOLZ三河ニュース
No.0057
現在、最新のHOLZ三河ニュースです。
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  行ってきました、こんなところ Vol3 
〜明日のくらしと環境・木材のフェア〜 報告1
前回リポートさせていただきました、木材フェア第2段、さいたま会場の報告をさせていただきます。大宮駅の一つ手前、さいたま新都心の駅前にある、さいたまスーパーアリーナを使って開催されました。大阪会場とは違い、全木協連主催のみの関係となりましたので、主に木材関係の出展が全体を占めていました。
 会場入り口は2Fからで、杉で出来た階段を木の感触を感じながら降りて行くと、立木を配した森が現れ、その中を通って会場内に入る演出がされていました。それを抜けて行くと森や木材の特徴や特性を知るコーナーがあり、続いて各ブースのあるエリアに進んでいきます。会場は大阪に比べ2/3程度ではありましたが、ブースの内容は盛りだくさんで来場した家族連れを楽しませていました。
 
  〜明日のくらしと環境・木材のフェア〜 報告2
日本木青連は、大阪に続き子供達に対して“木や森や環境のこと”をテーマに社会科授業を開催し,ここでも毎回多くの子供達に参加していただきました。授業内容は大阪と同じではありましたが、やはり子供達は熱心に聞いてくれました。今回も穂の国森づくりの会からは、森田君、愛知県木青連からは、トヨハシ・ランバーメン・クラブのメンバーが講師として登場しました。
 木材フェア全体としては、さいたまが東京のベッドタウンであるということもあるのかファミリーでの参加が目立ち、来場者は大阪を上回り、2日間で40,808人を数えたとのことです。確かにキャラクターショー目的の集客はあったものの、しかし各ブースを廻る一般の方が、それぞれ興味をもったところで業界の人々と話をしていたのを見ると、ブームとはいえ、環境問題を含めて木材や森林への興味、ニーズが高まってきていることの現れだと強く感じました。
 
  〜明日のくらしと環境・木材のフェア〜 報告3
もし今後ともこのようなフェアが開催されるのであれば、我々としては、さらに木材のPRに努めていかなくてはなりません。一般の方の木材、森林に対する認識が我々が思っている以上に低くなってしまったことは前回お伝えしましたが、このような時期であるからこそ消費者の立場に立った木材のPRが必要ではないかと感じています。ある意味ではチャンスです。消費者の方が我々の方を見てくれている時期なのですから、あとはアクションを起こし少しでも需要の拡大に繋げていかなくてはいけないと思います。どうかフェアをただのイベントと見ているのではなく、そこには消費者の方々の生の声を聞けるチャンスの場として受けとめなければならないと思います。国産材を見直していただくチャンスであるとも言えるでしょう。皆さん頑張りましょう、未来は決して暗くないのです。(トヨイチ・岡本)
 
 
夏の豪快 丸太切り  TVチャンピオン第2回チェーンソー職人選手権
この市場通信でもトキドキご報告させて頂いております東栄町のチェーンソー・アートが、今度はあのテレビ東京の人気番組「テレビチャンピオン」の舞台となりました。選手としての参加は言うに及ばず、ロケ現場や、選手のサポートなどなど、クラブと東栄町民が全面的なバックアップをしました。また当ホルツの買方でもあります丸優製材(豊橋前芝)の太田さんも選手として、分団長として?大活躍します。今度の市の日、7月24日木曜日の夜はご家族揃ってお茶の間で応援の程宜しくお願いします。
○チェーンソー1番勝負    「曲線切りイライラ丸太勝負」
 最初の勝負は尺上の太い丸太を、波状に引かれたガイドラインに沿って切断。ラインには色水の入ったチューブが仕込まれており、チェーンソーがチューブに触れると色水が飛び出してアウト。チューブに触れずにより長い距離を切断した選手が1位となる。
○チェーンソー2番勝負     「丸太の砂山崩し勝負」
ここでは、何とチェーンソーで丸太の砂山崩し勝負に挑戦!立てた丸太の中央に交互にチェーンソーで曲線カットを入れて行き、芯部分で先に倒した選手が負け。
○チェーンソー3番勝負     「丸太の乗り物レース」
 3つ目の勝負は、大きな丸太から実際に乗れる乗り物を作り、見た目の芸術点と実際に乗って早さを競うレース点で勝負。4人の選手はそれぞれのアイデアで太い丸太の加工に取り掛かる。トニカク大きさにこだわったもの。本物そっくりのバイクや石器時代の三輪車?や一体どうやって作ったのか、折れ曲がる構造の不思議な車も登場。一体どの選手が決勝ラウンドへコマを進めるのか?(続きはTVでどうぞ)−トヨイチ 森下−
 
  − 杉 −
まっすぐな木という意味の「直木」(すき)が語源とのこと。日本の針葉樹では最も樹高が高くなる、常緑高木。日本人が中世から現代まで一番たくさん使ってきた木が杉であり、また一番たくさん植えてきた木が杉です。木造の家は木を主体とし、土と紙を加えてできており、湿度と温度を日本の風土にあったように調節します。10cm角ぐらいの柱ならば、乾燥した杉でもその中に一升ビン一本分ぐらいの水があるそうです。家の中に立つ柱すべてに一升ビン一本分の水があり、それが湿度と温度の変化により水分を蒸発させたり吸収したりしているとのこと。杉は桧やさわらなどよりは重いが、どちらかといえば比較的軽く、曲げや圧縮などにもそこそこの強度があり水にもまあまあ強い。そんな平均点で優れた木だったので古くから建築用材としても重宝がられ、弥生時代の登呂遺跡でも柱はほとんど杉だったそうです。など、建築用材としての杉の価値は皆様のほうがよくご存知だと思いますので観点を変えたお話をひとつ。杉と食品の関係についてこんな話があります。杉が食品と関係して多く使われているのは、酒、味噌、醤油、漬物の樽です。木は樹皮に近いところを辺材もしくは白太と呼び、中心の方を心材もしくは赤太(赤身)といいます。酒の樽の中でも良いものは『源平』というそうで、これは源氏の赤と平家の白にかけた、杉の赤太と白太のことで内側が赤太で外側が白太になるように作った樽だそうです。そうすると赤太が内側になり、かつ杉の香りと酒がうまく混ざってとてもおいしいお酒になるそうです。春になり、酒屋の入口に飾ってある杉玉が新しくなると、冬から仕込んだ新酒ができあがりました、というしるし。飲酒運転は厳禁の昨今、家で杉の徳利と杯で香りを楽しみながらのんびり一杯なんていかがですか。(日浦)
 
 
杉玉(杉ぼて) 別名酒林とも云う、造り酒屋で新酒が出来た事を知らせる為に軒先に吊るしたものであるが、現在は造り酒屋のシンボルとして常時吊り下げている。 畦町宿では杉ぼてと呼んでいる。