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HOLZ三河ニュース
No.0053
現在、最新のHOLZ三河ニュースです。
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  ルート151にトーテムポールが出現!? (前編)
最近この界隈のあちこちで目にするようになったチェーンソー彫刻ですが、そのメッカである東栄町に新名所?ができました。鳳来町境から豊根村境までの東栄町内の国道151号線沿い(延長約30`の3キロ毎)に合計10個のトーテムポールが建ち、街道を行くわたしたちの心を癒してくれます。
これらの作品群は全て東栄町在住のチェーンソー・アーティスト青木義大さんの作品で、南と北の入り口を守るように立つ鬼や山の動物たち、親子の愛情やメルヘンあふれるモノ、そびえ立つ昇竜やジャングルの王者など等、どれも皆個性的で愛着のあるものばかりで、同じ東栄町の三信鉱工且ミ長の三崎さんがスポンサーとなり民有地をお借りしながら自力で建てられたものです。
三崎さんは以前より、木の町として地場材を使ったロードサインとしてのトーテムポールを構想されておりましたが、『公的な資金に頼らず民間パワーでガンバッて盛り上げて行こう!』と狼煙を上げられたのです。
コノ意気込みはわれわれの業界にも言える事だと思いますし、みなさまもぜひとも実物を御覧になって、新緑の森の活力を頂戴しながら癒されてみませんか?
予告!?ちなみに今回は南の入り口側からの6作品の写真を載せました。次号では北の入り口側からの作品と地図を掲載予定です。(森下)
 
 
立ち並ぶトーテムポール
 
  今話題の一冊 ― ダイオキシン 神話の終焉(おわり) 渡辺正・林俊郎
ダイオキシン 神話の終焉  渡辺正、林俊郎・著<日本評論社・1600円>
昨年12月にダイオキシン類対策特別措置法の本格的な適用が始まり、我々もその対策に日々頭を痛めています。木材業界では「木を燃やしてもダイオキシンはほとんど発生しない」というアピールを繰り返し、なんとか木材の焼却をこの法律の規制の対象外にしてもらおうとしていたのですが、最近「ダイオキシンは大騒ぎするほど危険な物質ではない」と、この法律の成り立ちそのものを否定する本が出版されて話題になっています。
それが今回ご紹介する「ダイオキシン 神話の終焉」です。
東大の先生が書いているということだけで、私など「これは無視できない情報だ」と思ってしまいますが、「ダイオキシン問題は本当に業界の陰謀なのか」「法律の規制は一体どうなってしまうのか」「今までにごみ焼却対策に投じた巨費が無駄だとしたら一体誰が責任を取るのか」など、興味津々と言ったところです。前半は理科、後半は社会という感じの構成で始めのうち数字が出てきて私には悩ましいのですが、全体的には非常に判りやすく書いてあります。
本当にダイオキシンは心配ないのか、焚き火をする自由は取り戻せるのか、皆さんの判断はいかがでしょうか。
中日新聞の記事から抜粋したものを以下に掲載します。
 ――猛毒説は間違いだったのですか。
 渡辺 ダイオキシンの半数致死量は・・・人生十回分の食物に含まれる量だ。イッキ食いでもしない限り、急性毒性で死ぬことはない。サルのデータなら七万年分だ。
 例えば、キャベツや果物は青酸を含むし、ジャガイモは有毒なソラニンという成分を含む。人体への摂取量を考えると、そんな物質に比べてダイオキシンはずっと安全だ。ダイオキシンは山火事でも、魚を焼いてもでき、縄文時代から人は摂取しているのです。
 ――日本人の摂取量は年々減少しているそうですね。
 渡辺 七〇年ごろから減り、今は当時の三分の一ぐらい。当時多かったのは、水田に有機塩素系の除草剤「PCP」「CNP」が使われ、その不純物としてダイオキシンが広がったためだ。
 ――焼却炉を規制するとダイオキシンは減りますか。
 渡辺 体に入るダイオキシンのほぼ95%が食事からで、その七割以上が魚由来。・・・だから、焼却炉のダイオキシンをたとえゼロにしても、肝心な摂取量は少ししか減らない。
 ――焼却炉の規制は壮大な無駄だと。
 渡辺 その通り。ダイオキシンを減らすには、八百度以上でごみを燃やし続けないといけない。そのため常時ごみが必要となり、ごみ収集にも莫大な輸送用エネルギーを使う。ごみは発生源で処理するのがベスト。学校の焼却炉をやめたのも間違いだ。また、塩ビをごみからすっかり除いてもダイオキシン発生量は変わらない。ごみの塩素分が0・1%以上でダイオキシン発生は頭打ちになるが、生ごみも紙も塩素をすでに0・2%以上含んでいるのです。そういうことが市民に伝わっていない。(そうだったのか??) (藤田)
 
  『両域ふれあいの会」−津具村森林組合
ご紹介する津具村森林組合では、「両域ふれあいの会」という上流域と下流域との交流を深めるための会を作り活動されています。
以下は、会の入会案内です。
* はじめに
水問題や環境問題がさかんに報じられている現在、両域の交通を通じておたがいの理解を深めながら、都会の皆さまがまだ知らない、山の良さ、山の楽しさを発見していただきたいと思います。その中で一般家庭同志の交流もできたらいいなと思います。
*入会の条件
椎茸(しいたけ)の「ほだ木オーナー」に成っていただきます。
10本以上     一本500円
椎茸のほだ木を栽培し、家族や友人らと収穫の喜びや感動を味わっていただきます。5〜6年椎茸を採取しましたら、その後ほだ木活用したカブトムシのすみか作りをします。希望すれば、種菌入れや天地返しの作業を体験する事もできます。
*会員の特典
春・山菜の沢山ある場所に案内        4月25日〜   無料
(ワラビ・タラの目・コシアブラ・シンズキ・他)
夏・清流にて鮎の引っ掛け漁を体験できます。 8月10日〜   実費
(塩焼き・フライ・茶漬け・他)
秋・蜂ぼい、山芋堀りを体験できます。    9月10日〜   実費
 このように、会員を募り多数の方が会に参加されているようで、すでに本年度分のほだ木は完売されたそうですが、これからも随時会員を募っていくそうです。
詳しくは  津具村森林組合(рO536−83−2051)
           北設楽郡津具村字見出24−21
(県森連)
 
  〜 ドイツの国花 知ってますか? 〜
ホルツ三河の「ホルツ」はドイツ語で「木・木材」を意味しています。そこで今回はドイツの国花を調べてみることにしました。国花は「矢車菊」です。矢車草ともよばれますが、この名前は日本に自生する別の植物もあり混同されやすいようです。矢車菊の花言葉は「デリカシー・優雅」です。ヨーロッパ東南部原産の一年草で全体が白い柔毛におおわれています。開花期は三月〜五月で、一mぐらいまで伸びて、茎の頂端に矢車状の花をつけます。花の色は基本は青ですが紫から赤、白まで色調があります。日本にはいってきたのは明治中期で栽培しやすいということもあり、それまでの日本の草花にはなかった姿や色合いが、文明開化の時代の心を捕らえたようです。矢車菊は英語でコーンフラワーと呼ばれ麦畑の雑草となっているようです。ドイツ皇帝ウィルヘルム一世がこの花を愛して標章に用いたことから現在ではドイツの国花となっています。これから初夏にむけいろいろな花々が私たちの目を楽しませてくれます。道端に咲いているかも知れない矢車菊をぜひ探してみてください。(日浦)
 
 
 
  第61回市況
5月15日木曜日HOLZ三河第61回市が、約75名の買方のご参加、約1,900m3 の出品で開催されました。
前回の60回市(4月24日)から連休を含め3週間の間隔で開催した今回は、予想以上の順調な入荷で「三河材まつり」以外ではオープン以来最高のご出品をいただきました。
市況は、先行きの減少を見越しての買いがあり、やや弱含みを感じながらもかろうじて持ち合いといったところです。6月に入ると例年どおり入荷が減少する気配を見せていますので、丸太の確保はやはり今のうちにしておいていただきたいところです。
さて次回は恒例の「さつき市」を開催いたします。シーズンの最後を締めくくる魅力ある記念市を開催できるよう集荷に力を入れております。
次回もご出品お買上よろしくお願い申し上げます。(写真:手入れの行き届いた見事な複層林。こんな森からも原木が届きます)