第89回市況

△強含み ○保合 ▼弱含み

森林の樹木について・・第2段 プレカット事業部の石原康弘理事より情報提供いただきました。

4.水の供給と森林の関係について
 ほとんどの飲み水は森林で作られています。米国の西部では使用可能な水の70%が森林で作られています。森林付近の地域社会は、川の流れに依存しており、水質に関する問題はありません。事実、もっともきれいな水は、伐採する森林から降りてくるのです。分水嶺となっている地域では、水の流れを均等にするために伐採がおこなわれたりします。

5.森林はどのようにして水を浄化するのでしょうか
 森林の土は、微生物や微粒子によって水の有機体をろ過する機能があり、吸い取り紙のような働きをします。事実森林に近ければ近いほど、水がきれいなのはそのためですし、貯水池が森林に近いのも同じような理由が挙げられます。
 森林は、水量を調整してくれます。深さ
90cmの森林の土は、45cmの降雨を吸収し、徐々に自然の経路にそって放出してくれます。その結果、森林は雨や嵐、雪が降っても、渓流や河川への流水量を抑えてくれるのです。
 新しい森は、古い森よりも浄化作用に優れています。老大木の熟成林はほとんど窒素を根で吸収せずに、地表に残してしまいます。若い樹木は、ほとんどの窒素や硫黄をろ過して、水に含まれていたこれらの汚染物質を除去してくれます。

.一本の木に、どれほどの葉があるのでしょうか。
 木の種類や年齢によって異なりますが、成木の場合、20万枚ほどと言われています。60年間の間に、一本の木は1600kgの葉を広げ、大地へと落としていきます。落葉の70%の養分は、大地へと還元されます。