5.森林はどのようにして水を浄化するのでしょうか 森林の土は、微生物や微粒子によって水の有機体をろ過する機能があり、吸い取り紙のような働きをします。事実森林に近ければ近いほど、水がきれいなのはそのためですし、貯水池が森林に近いのも同じような理由が挙げられます。 森林は、水量を調整してくれます。深さ90cmの森林の土は、45cmの降雨を吸収し、徐々に自然の経路にそって放出してくれます。その結果、森林は雨や嵐、雪が降っても、渓流や河川への流水量を抑えてくれるのです。 新しい森は、古い森よりも浄化作用に優れています。老大木の熟成林はほとんど窒素を根で吸収せずに、地表に残してしまいます。若い樹木は、ほとんどの窒素や硫黄をろ過して、水に含まれていたこれらの汚染物質を除去してくれます。
|