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第72回市況

10月23日木曜日、2003三河材フェア第3部「花まつり市」を、約90名の買方のご参加、約1500m3 のご出品で開催いたしました。
10月も中旬を過ぎ、朝夕の風はいよいよ秋の色を濃くしてきています。今回の「2003年三河材フェア第3部 花まつり市」は途中思わぬ雨の影響を受けながらも、終盤盛り返し何とか昨年並みの質・量を維持することができました。
市況はヒノキの長材に一服感はあるが、出材料が他市場も含め以前それほど増えていないので、下げに転じたというような印象は無い。逆にスギの長材のようにやや強い傾向を見せているものもあり、全般的には好調な相場が続いています。愛・地球博(愛知万博)開催まで1年半を切り、今後は万博需要も見込めるなど、県内ではプラス要素も引き続きあるので、今後も比較的長期的に価格が維持される可能性も感じています。
さて、次回はいよいよ「三河材まつり」を開催いたします。11月6日まで少しでも多くの優良材を集め、多くの買い方の皆様にご満足いただける「三河材まつり」を開催できるよう、全員一丸となり努力いたします。

△強含み ○保合 ▼弱含み
椹 (さわら)

けれども桧よりは軽い。そんなところからさわらは建築材料のほか、風呂桶としても利用されています。なかでも天然木で木目がすっと通っていて、柘に似たような黄色い色をしたものが良いとのこと。桧も水に強いのですが、香りが強いので「飯びつ」など味覚と関係があるものは、さわらでつくられることが多いようです。
桧よりは材としては劣るさわらですが、ここ数年で殺ダニ効果があるととして注目されています。ダニはアトピーの原因のひとつともなり、これはとても良い効果だと思われます。さわらの精油分でピシフェリン酸という化学成分がダニを殺す能力があるとのこと。こんな隠された特質があるさわら、もっともっと利用価値を見直されていくと良いですね。次回は「第19回三河材まつり」です。御出品、御来場お待ちいたしております。
(日浦)

桧とよく似ていて皆様にご迷惑をかけてしまうこともある「椹(さわら)」をテーマにしてみました。桧、又は杉と同じ椪積みにしてしまうこともあり申し訳ありません。桧とどう違うのでしょうか。一番違いがわかるのは葉の裏をみるとよくわかるようですが、(葉の裏がV字形またはX字形になっているのがさわら、Y字形になっているのがヒノキ、)残念ながらホルツに出品される時には丸太のみで葉がついていないため間違ってしまうことがあります。充分注意をしていきますが、違っていましたらご指摘ください。
山へ行くと樹形からもわかるようで、さわらの枝と幹の角度は桧より大きく、大木になるとほとんど水平に枝を広げ、遠くから見るとよくわかるようです。また、全体に緑色が薄くなんとなくまばらな感じがするのも特徴だそうです。
材質が桧よりも軽柔というところから「弱桧」という字を当てることもあるようです。また、さわらは桧と同じように水にはきわめて強い特質をもっています。水に強い

右の2枚の写真。
ヒノキの葉の裏の白い模様は「Y」の字になっているのがはっきりわかります。さわらの「V」は少しわかりにくいかも知れません

さわら


ヒノキ